色彩心理
■カラーセラピーの系譜と色彩心理
カラーセラピーの色彩療法としての起源は古く、古代ギリシャやフェニキア人が活躍した時代、更には古代エジプトの太陽を利用した光線療法にまで遡ることができます。
ルネサンス期を経てフェルメールらが活躍した光の世紀といわれる17世紀にニュートンがスペクトルに辿り着くことによりカラーセラピーは色彩療法としての根拠を確立します。そしてカラーセラピーは光の放射エネルギーである波長=色の種類や役割りが人の心や身体にさまざまな影響を与え不調改善に役立てる療法として発展することになります。
今日カラーセラピーは心理学の一分野である色彩心理学の手法を用い新たな色彩療法としてワークショップを展開し、色の深奥に隠された感情や深層心理について気づきを与えてくれます。まさに先人たちがさまざまな角度から築き上げた色彩宇宙の中で進化していると言えるでしょう。
(色の作用や受けとめ方には個人差があります)
【色の象徴・例】
完全・潔癖・無垢な色 | 深遠なる色・頑固な色 | ||
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高級・大人・コンプレックス | 紫は非日常の色 | ||
リーダーシップ・エネルギー | 優しく癒してくれる色 | ||
陽気で楽しい・元気な色 | 細やかな女性性の表現 | ||
光・子供・自由・目立つ色 | 伝統の色・アースカラー | ||
中波長の中庸・平和の色 | カジュアルな・日常の色 | ||
人・コミュニケーション | 都会的・無機質な色 | ||
空や海・広く包みこむ母性 |
■カラーセラピー/色彩心理
色彩療法は、色で表現された感情や深層心理をその意味や色の象徴性で説くヨーロッパの伝統的な描画セラピーです。必要な波長(色)を知りそれを採り入れることにより心身の恒常性が保たれます。さまざまな色彩心理の手法を駆使して色の本質と向き合いそこに隠れた気付きに出会います。見れば小さな氷山でも深い海底に埋もれた大きな感情のうねりを色のワークショップで解き明かすことができます。